変形性股関節症

みなさんは、変形性股関節症という病気をご存知でしょうか?

簡単に説明しますと、生まれる前・生まれる時・生まれた後・その後の生活で、もともと股関節の一部が発育不良を起こしているか、股関節に大きな負担がかかったり、脱臼を起こしたりした事を原因として、軟骨がすり減り長年の生活で、徐々に痛みが増悪する病気です。

そのために、脚の付け根が痛んだり、股関節が曲がらなかったり、跛行(歩く時に体が左右に揺れる、リズム良く歩けない、まっすぐ歩けない、長い時間歩けない等)が生じます。

やがて、日常の生活が送れなくなる方もいらっしゃいます。

そのため手術をしないといけなくなり、関節の状態に応じて骨切り術(骨盤を切って、位置をずらしたり、大腿骨を切って回転したりと様々です)や、人工骨頭置換術(人工の関節に入れかえる)を施行します。

その後は長い方では4ヶ月近く入院し、リハビリの毎日。

退院しても、杖が手放せない方も多くいます。

また、さらに厄介なのは、人工骨頭置換術で、過度に股関節を曲げたり内側にひねると脱臼してしまうので、しゃがんだり、足元の物を拾ったりすることが出来ないことです。

おまつも沢山の患者様と接してきましたが、主婦の方が多く、家事や遠出が出来なくなる、着物を着たりヒールを履くことが出来なくなった方も多いです。

というのも、この病気は、日本では約90%が女性であると報告されているからなのです。

そして、それは幼少期の股関節の形態異常が原因で、若いうちは気付かず、徐々に関節の障害が進んでいる方が多いと言われています。

それでは、なぜ女性に多いのか?また、幼少期にある原因とは何か?等また次回アップさせていただきます。